胸郭と内臓

皆さん、こんにちは！
京都府宇治市六地蔵にある
美容鍼・整体サロン京美です！

私たちの身体は「骨格」と「内臓」がまったく別物で存在しているわけではありません。胸郭（胸のカゴ）は、肋骨・胸椎・胸骨で内臓を包み込み、外の衝撃から守りながら、同時に内臓の働きを大きく支えています。
胸郭の柔軟性や動きが低下すると、実は 胃や肝臓、心臓、肺など内臓の働きにも影響が及びます。

今回は、整体・鍼灸の視点から 「胸郭と内臓の深い関係」 をわかりやすく解説します。



胸郭は“内臓のハウス” ただの骨格ではない

胸郭は、肋骨・胸骨・胸椎からできており、心臓や肺はもちろん、胃・肝臓・胆のう・脾臓など多くの臓器がすぐ裏側に存在します。
つまり胸郭が歪む・硬くなるということは、
内臓を押しつぶす
内臓の位置関係をズラす
血流・リンパの流れを妨げる

といった直接的なストレスになります。

特にデスクワークで丸まった姿勢になると、みぞおち周りが潰れ、胃や肝臓は圧迫され働きが低下しやすいです。



呼吸の質＝胸郭の動き＝内臓の血流

胸郭が硬いと呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると横隔膜がうまく動かず、横隔膜につながる肝臓・胃へのポンプ作用が弱くなり、内臓の血流が低下します。
胸郭が硬い
呼吸が浅くなる
横隔膜が動かない
内臓の血流が悪くなる
内臓の働きが落ちる

という悪循環が起こります。

整体・鍼灸で胸郭を緩めると「呼吸が深くなる → 内臓の動きが戻る」変化がよくみられます。



胸椎の硬さは自律神経を乱し、内臓機能へ直結

胸椎の横には自律神経（交感神経）が走っています。
胸椎がロックすると、その周りの神経の働きにも影響し、
胃酸過多・逆流性
便秘
胃の停滞感
胆のう・肝臓の機能低下
呼吸器系のトラブル

などが現れやすくなります。

胸郭＝「内臓機能のスイッチ」でもあるのです。



肩こり・腰痛が内臓疲労とリンクする理由

胸郭が硬くなることで姿勢が崩れ、背骨全体のバランスが悪くなります。すると、
肝臓疲労 → 右肩こり
胃の疲れ → みぞおち・背中の痛み
横隔膜の緊張 → 腰痛

といった「内臓→筋肉」への関連痛が起こりやすくなります。

単に筋肉をほぐすだけでは良くならず、胸郭や内臓の緊張を改善する必要があります。



胸郭を整えると内臓も姿勢も一気に変わる

胸郭を柔らかくし、呼吸量を増やすだけで
姿勢が勝手に伸びる
内臓の動きが軽くなる
背中や肩の緊張が抜ける
お腹の圧迫が取れ、消化が楽になる

など、全身に良い変化が波及します。